令和7年第3回定例会2025年6月19日 登壇登壇済

子育て短期支援事業ショートステイの利用制限の見直しと拡充

子育てショートステイひとり親支援

宮崎市の子育て短期支援ショートステイは半期7日・年間14日の利用制限があり、月1出張のあるシングルマザーから「足りない」との相談がありました。日南市・都城市など他自治体の年間制限なし運用との比較も含め、制限の見直しと拡充が論点。

01

背景

なぜこの質問をしたのか

子育て短期支援事業(ショートステイ)は、保護者が疾病・出産・育児疲れなどで一時的にお子さんの子育てが困難になったときに、児童福祉施設等で原則7日以内預かる制度で、宿泊も伴います。育児疲れ(レスパイト・ケア)も対象となる幅広い制度です。

シングルマザーから寄せられた相談

「月一で県外出張があり、利用したくても利用日数が足りない」。月一出張だと一泊二日×半期12日・年間24日が必要なのに、宮崎市は半年7日以内・年間14日以内の制限で14日しか使えない計算。

宮崎市と他市の制限比較

宮崎市は他市町村と比べて非常に使いづらい制度設計
市町村1 回あたり半期年間
宮崎市原則 7 日7 日以内14 日以内
日南市1 回あたり 7 日制限なし制限なし
都城市1 回あたり 7 日制限なし制限なし
02

質問の核心

何を市に聞いたのか

なぜ宮崎市は半期7日・年間14日の制限を設けているのか、その理由を質しました。市の答弁で「過度に長期間とならないように」と国規定が示されたため、月一・年24日が「過度」と判断されるのか具体的に問いました。

  1. 半期7日・年間14日の制限を設けている根拠(国規定の解釈)
  2. 令和元年度〜令和6年度のショートステイ実績(受入施設数・延べ利用日数・実人数・利用理由)
  3. 上限14日まで利用された方の人数
  4. こども家庭庁要綱で里親・保育士・子育て支援員が受入先として認められていること
  5. ベビーシッター事業者を含めた受入先拡充の検討
  6. 年間制限の撤廃
国規定の文言

こども家庭庁の要綱では「過度に長期間とならないようにすること」とのみ規定。受入先は里親に加え保育士・子育て支援員も「保護を適切に行うことができる者」として明記されている。

03

市の答弁

数字・部長名・約束した内容
月1回・一泊二日・年間24日の事例について「もって過度な長期間と判断するものではない」。一方、国規定では「過度に長期間とならないようにすること」となっており、状況を勘案して可能な限り利用してほしい。
富田智美 子ども未来部長 答弁

ショートステイ実績の推移

コロナ禍で減少した利用が令和6年度に増加に転じた
年度受入施設数延べ利用日数実人数
令和元年度5 か所288 日39 人
令和2年度5 か所239 日40 人
令和3年度5 か所178 日26 人
令和4年度5 か所195 日44 人
令和5年度6 か所118 日22 人
令和6年度7 か所262 日43 人

令和6年度 利用理由の内訳(262 日)

レスパイト・ケア(育児疲れ)
157 日(60%)
仕事
78 日(30%)
保護者の疾病
16 日(6%)
出産等
11 日(4%)

上限利用の実態

43
令和6年度 利用実人数
1
上限14日を全利用
43 人中の 2%
2
上限到達率
年間制限撤廃のリスクは限定的
受入側の状況と今後の方針

各施設は定員に近い状況で運営されており、受入先確保に苦慮することもある。「特定の方の利用に偏ることなく、必要とする多くの方に利用してもらえるなど、公平性は確保しつつ、利用の実態や他の自治体の状況を参考に、受入れ先の拡充や利用日数の在り方について検証してまいりたい」と答弁。ベビーシッター活用は里親活用と並び今後の検討課題。

04

市民にとっての意味

この議論の論点と今後

ひとり親世帯にとって、子育てのセーフティネットがどこまで使えるかは生活設計に直結します。「制度はあるけれど使えない」を「ちゃんと使える」に変えるには、現場の声を起点に運用を見直すことが大事です。

数字が示す論点

上限14日全利用の方が43人中1人(2%)にとどまる実態を踏まえれば、年間制限撤廃のリスクは限定的。「過度な利用」が起きる可能性は数字上極めて低い。

  • 施設側は定員に近い運営で、受入先の物理的拡充も同時並行で必要
  • 里親・ベビーシッターを含む多様な担い手の確保が鍵
  • 日南市・都城市が年間制限なしで運用できている事実は重い参考事例
  • 次年度以降の運用見直しを継続フォローする