令和5年第6回定例会2023年12月4日 登壇登壇済

宿泊税について

観光財源確保

宿泊税の導入可能性とその使途・課題、観光振興と税負担のバランスが論点。

01

背景

なぜこの質問をしたのか

宿泊税は2002年(平成14年)の東京都導入以来、観光振興のための法定外目的税として全国の自治体で導入が進んでいます。本市第五次総合計画では「力強い経済への挑戦」が掲げられ、外貨を稼ぐ観光・スポーツ振興が重要施策の一つとなっています。

宮崎市の宿泊客数(令和4年度)

141万人
県外宿泊客
57万人
県内宿泊客
約 200万人
合計
宿泊税の課税ベース

観光関連事業予算(令和4年度・約 8 億円)

所管課予算
観光戦略課1.84 億円
スポーツランド推進課3.04 億円
運動公園管理3.11 億円
合計約 7.99 億円
02

質問の核心

何を市に聞いたのか

観光誘客・プロスポーツキャンプ受入等への投入予算(約 8 億円)を確認したうえで、宿泊客数の状況、宿泊税導入の予定の有無、導入した場合の歳入見込みを質しました。

  1. 観光誘客・キャンプ受入等への投入予算(約 8 億円)
  2. 宿泊客数の状況
  3. 宿泊税導入の予定の有無
  4. 導入した場合の歳入見込み
  5. 地方交付税減額の懸念(法定外目的税の特性)
  6. 宿泊事業者へのデメリット(預かり金処理事務負担・宿泊客減少)
  7. 事務支援金として宿泊施設に還元する他自治体事例
03

市の答弁

数字・部長名・約束した内容
観光振興における安定した持続可能な財源として注目しており、財源確保の観点から、宿泊税の導入について検討してまいりたい。
清山知憲 市長 答弁

同規模都市の宿泊税収(コロナ禍以前比較)

税率の違いや課税免除の有無によって 3.5 億円の差
都市導入時期今年度歳入見込
金沢市令和元年7.2 億円
長崎市今年度導入3.7 億円
法定外目的税の有利性(山本瑛久 財政部長 答弁)

地方交付税算定の基礎となる基準財政収入額に算入されないため、宿泊税があることで地方交付税が減収になることはない。宿泊税の歳入増がそのまま財源として活用できる。

宿泊事業者デメリットへの整理

徴収現場(宿泊施設)における徴収や納税手続の面で時間や手間がかかるが、徴収した税額の一部を事務支援金として宿泊施設に還元し負担感の軽減を図っている。導入自治体の実績では宿泊者数の減少は見られていない。

04

市民にとっての意味

この議論の論点と今後

観光振興の財源を観光客から得るのは合理的に見えます。一方で宿泊業者の負担、近隣自治体との競合、使途の透明性が論点になります。

導入の合理性が高い論点

宮崎市と同規模の金沢市 7.2 億・長崎市 3.7 億という実績は、宿泊税が安定した観光振興財源となる現実性を示している。法定外目的税のため地方交付税減額もなく、全額が財源として活用可能。

  • 事務支援金で宿泊事業者の負担を軽減する仕組みは他自治体で確立
  • 導入自治体で宿泊者数減少が見られなかった事実は重要な論点
  • 使途の透明性(観光・スポーツへの還元方法)の設計が市民理解の鍵
  • 市長が「検討してまいりたい」と前向き答弁。継続フォロー対象